6/17総務委員会(議案審査)傍聴記
どうもこんにちは。杉並区民の人間が江戸川区の傍聴記を書かせて頂きます。6月17日総務委員会(議案審査)を傍聴しました。
JR中央線・新小岩から出るバスがともに遅れたため、始まって10分ほど遅れました。杉並区ですと、メトロ丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅出てすぐにあるし、中野区ですと、JR中野駅徒歩5分くらいのところにあります。前に傍聴した時にも思いましたが、交通のアクセスが悪いなぁという印象。また最寄り駅が葛飾区の新小岩駅っていうのも江戸川区的にどうなの?という感じでした。江戸川区役所の庁舎自体は中野区や杉並区よりずっと美しく落ち着く外観なんですが。まぁ先日の本会議でも「公共施設のあり方懇話会」で船堀に移転するとの話もありました。昭和37年に建設され築50年のようですね。(参考:
桝秀行議員のブログ)
さて、総務委員会の議案審査、そんなわけで少し遅れて到着しました。40号議案、一般会計補正予算のおそらく歳入の「都支出金」(都からもらえるお金)のスポーツ祭東京2013機運醸成・開催記念事業費に絡んだ話をしてたと思います。防犯カメラの設置費について話していました。町会/自治会連合など地域主体で防犯カメラを設置し、来る9月28日から開かれる国民体育大会(国体)の防犯を強化しようという話でした。また区の産業PRとして売店(お弁当など)の出展企業を募集するなど、話し合われていました。
一般補正予算歳出の区民センター運営経費の交付金の話題では消費者センターの運営経費に触れ、ふりこめ詐欺(最近は「母さん助けて詐欺」という名称に変わったそうですが)のなどの消費者被害防止啓発ために、温度計付きのマグネットシールや、電話に貼れるタイプのシールを配布し、地域のお年寄りを民生委員が戸別訪問する、という話をしていました。
その後、一般予算の項目について個別に話し合いが行われていました。旧小岩図書館の建物の老朽化、篠崎の障害者就労支援センターの移転、子ども子育て支援計画、子宮頸がんワクチンの副反応(定期接種は積極的には薦めない、など)、などの話が行われましたが、いかんせん録音もできない、資料もくれない、議員の顔も見られないのないないづくしの中、矢継ぎ早に議論が行われました。
怒り心頭!江戸川区議会の一般傍聴者に対する配慮の無さ!
11時ごろ、一般傍聴席にある初老の男性が座りました。すると区職員の方がうやうやしいスマイルとともに寄ってきて、「もし良かったらあちらへ…」と言って、ドアを出てどこかへ連れ去りました。すると議場のすぐ近くのドアからワープして現れ、議会のセコンド席ともいうべき真横で見ていました。「は?来賓席?我々一般傍聴者はこんな後ろで見てるのに」と非常に憤りを覚えました。後にわかったのですが、総務委員会に出席していない別の区議会議員さんでした。
傍聴環境をご説明しますと(左の図参照)、議会配置図は下の図、傍聴席からの視線は上の図のような形。はっきり言って全然誰が何言ってるのかわかりません。議員が発言する前に議長から「○○君」と一度だけ言うのが唯一の手がかりです。またあえて名前を出しませんが、非常にモゴモゴ喋られる方もおられます。そして前述したように録音ダメ・資料もくれないのです。
そんな中さきの、セコンド席に接待された人を見て、「何あの特別待遇!」と怒り心頭。そのまま区議会事務局に意見を言いに行きました。そこであの方が区議さんだとわかりました。その方には何も非はないと思います。最初に一般傍聴席に座られたので。その方が座られた瞬間に、それを目ざとく見つけ、うやうやしいスマイルで「もっといい場所で是非」と言わんばかりの区職員の対応が。。。
つまりこれってこういうことですよね。「一般人の傍聴環境が悪いことを知っているから、関係者や重要人物はより良い環境へ」。確かに一般傍聴席から議場から区職員を間に離れているのは、一般傍聴者が議事のじゃまをするかもしれない、ということもあるかもしれない。だったら、傍聴席を一段高くするとか、モニターを設置して発言者の顔が後ろにも見られるようにすればいいじゃないですか・・。というようなことを、務めて冷静に(怒りを抑えて)申し伝えました。
先日、えどがわ区民フォーラムのツイッターのフォロワーさんから教えてもらった、ネット中継を見る際に、Internet ExplorerもしくはMedia Playerのバージョンが違うと見られないということを発見し、区議会のホームページに但し書きを書いたらどうですか?と区議会事務局に進言したら、さっそく調査した上で「WindowsMediaPlayer Ver9. Ver10」(無料)を推奨しています。」と但し書きがすぐに追加されていました(右図)。コストも掛からない良い意見だと思えばすぐに反映してくれるみたいです。おそらく江戸川区議会の傍聴環境についてほとんどだれも文句を言わなかったのでしょう。声をあげないから、悪い傍聴環境のまま、区民は傍聴にも来なくなり、という悪循環。皆さん、平日にお時間のある方は傍聴席に来て体感して感じたことを区議会事務局に伝えてみて下さい。
北小岩一丁目地区のスーパー堤防の話
さて、怒っちゃまくんでいても仕方ないので、総務委員会の行われる会議室に戻りました。すると一般会計予算第9款土木費に話が移り、北小岩一丁目地区のスーパー堤防の話になっていました。僕は個人的には、江戸川区は川が多いし、震災と水害の複合災害も予想される。災害の為のインフラは必要だったらやればいいと思っていましたが、瀬端勇議員や新村いく子議員が区職員との間で質疑していくうちに明らかになっていく事実を知り、え?これはまずい計画なんじゃ?と思いました。僕は勉強不足でした。
おかしな点を上げていきます。
①まずスーパー堤防は本来的には区画整理事業ではないため、法律が違う。
区画整理事業ならば、国で事業が決まればそこに住む住民に移転してもらう土地収用法による「強制立ち退き」がある。江戸川区のスーパー堤防は区画整理事業として国から予算が降りず、区が定めたスーパー堤防に関する条例はあくまで「任意」であり立ち退きを命じる「強制性」はない。江戸川区「区画整理事業」と一体化して行おうとしてるけれど、スーパー堤防は区画整理事業じゃないんでしょ。
これは、端的に法的に問題じゃないでしょうか。だって任意なんだから一人でも反対者がいれば事業が進められないはずです。新村いく子議員が区職員に住民の賛成反対の人数を聞いた所、ちゃんと答えられた印象はないです。ましてや裁判が行われています。 ではどうするのでしょう。地上げ屋みたいなことを区がする(してる)のでしょうか。
②北小岩一丁目に行う必要性があるのか。
これは一般質問でも小俣のり子議員が言っていましたが江戸川区でも比較的高い位置にあり地盤も良い北小岩一丁目でやるより、河川の上流で治水事業をやるほうが効果が高いのでは。改めて今日の委員会でも北小岩一丁目でやる意味を議員から問われ、区職員側から「まちづくりの機運が盛り上がっている地域だから」という答えが帰って来ました。
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私は杉並区民ですし、公共事業に全て反対するつもりもなく、未曾有の大震災を日本は経験したわけですし、是々非々で必要な物を必要なサイズで必要な強度で作ることは大切だと思っています。しかし、これらの反論に区職員側はにまともに答えられていない印象を受けました。
松江一中は松江五中よりも古いわけではない
最後ですがなごむ話を。第五十号議案 江戸川区立松江第五中学校改築工事に関して
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中里省三議員「松江第五中学校よりも、松江第一中学校のほうが改築の必要性があると思うのですが」
区職員「松江第五中学校の建立は昭和35年です。松江第一中学校の建立は昭和42年で、まだ改築の必要性はないとの判断です」
中里省三議員「あ、第一とか第五とか、作られた順番じゃないんですね。」
会議場「ワハハ\(^o^)/」
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...まぁ中里議員のと同じように普通考えますよね。
というわけでこれにて傍聴記を終わります。ご高覧ありがとうございました。